
世間の風評とは裏腹に人妻は滅多なことでは不倫しないと思っていたけど、そうでもないことがわかった。
チャレンジしてみるものだね。
一度でいいから人妻とセックスしてみたいと思って出会い系に登録。大崎市に住む三十五歳の人妻を見つけた。メル友募集だった。相手は男でも女でもいいらしい。誰でもいいからたまにメール交換して心を自由にしたいのだとか。今の生活は窮屈で、心に遊びがないらしい。夫とは仲が悪いわけではないが、二年前から義父母と同居していて気持ちが安らぐことがないらしい。わかる気もする。
いずれにしてもメル友なんかに興味ないからスルーしたいところだけど、俺好みのすきっとした顔をしていてあきらめきれない。俺は口説き落とす作戦に転じた。
「メル友もいいけどさ、会ってみない? そのほうが気分転換になるよ」
ノリのいい文章を書いて誘ってみる。人妻とはいえまだ三十代半ば。勢いに乗せれば落とせるだろう。
「私は既婚者ですから。会うことはできません」
予想通りNG。だがこれでひるむ俺じゃない。
「出会い系にきてメール交換だけじゃ、温泉に行ってお湯に入らないのと同じくらい損だよ。遊びたいんでしょう? 遊ぼうよ。僕は決して悪い男じゃないよ。貴女に迷惑かけたりしないよ」
「そういう風にしつこく言い寄られることが迷惑なんです」
この展開はやばい。このノリは彼女には通用しない。もっと誠実に振る舞わないと完全に嫌われる。
「一度きりで構いません。一度会って頂いたら、それで終わりにします。これでいかがですか? もし僕が二度三度としつこく言い寄るようなことをしたら、警察に相談されても構いません」
これには彼女も言葉を返さず、じっと何かを考えている様子だった。
「本当に一度きり? 約束できる?」
「貴女には嘘をつきたくありません。できれば楽しい思い出を残してお別れしたいから」
会ってくれることになった。
一度きりだぞ一度きり。彼女を楽しい気分にさせて、俺に会ってよかったと思わせて、あわよくばセックスに持ち込む。腕が試される。
俺は面白おかしく振る舞った。彼女を笑わせ退屈させなかった。そして彼女を褒めて持ち上げた。最初は相手にもしていない様子だったが、時とともに彼女はしたりげな顔をし、瞳を潤ませるようになった。
「今度生まれ変わったら貴女にプロポーズしますから絶対に受けてくださいね。現世では恋愛に恵まれない不幸な青年ですが、生まれ変わったら貴女と幸せになりたいです」
「面白い人・・・・」(微笑)
「もう僕はくたくたです。喋りすぎて疲れちゃった」
「だいじょうぶ?」
子供をいたわるような母性的な目。
「貴女が僕のことを理解してくれないから悲しい」
「どういうこと?」
「こんなに貴女が大好きなのに」
「やだ・・・もう」(照笑)
「僕とセックスしませんか? 一度だけ一度だけ」
「だめ」
「お願い。一度だけ一度だけ一度だけ」
「・・・・・・」
「お願い」
「一度だけね? 約束できる?」
「神仏に誓います」
セックスさせてもらった。おっぱいの形はあまり良くなかったけど、人妻のおっぱいだと思うと興奮する。下着もプアで色っぽくなかったけど、人妻の下着だと思うと強く勃起する。俺は全身全霊をこめて彼女の体に奉仕した。
「アッ アッ イキそ~ イクッ イイッ~ ごめんなさい! ごめんなさあい!」
最後は誰かに謝りながらアクメに達した。夫だろうか。
約束通り一度きりでお別れし二度と連絡しなかったけど、手応えはあった。
メル友募集の人妻でも、やり方しだいでセックスに持ち込めることがわかった。
俺は今、再び人妻探しを始めている。
複数の出会い系サイトに登録し本格的に活動中。
出会い系やめられない。