楽観的な女性を相手にした方が不倫はうまくいく

楽観的な女性を相手にした方が不倫はうまくいく

不倫を長期にわたって楽しむには三つの条件が揃っていなければならないそうだ。秘訣といってもいいかもしれない。

お金、時間、体力

この三つがないと不倫は続かないらしい。

しかしあとひとつ挙げたいところ。

度胸。

これがないと不倫はできないと俺は思う。精神的な余裕とでも言うか、ある意味楽観的な精神だ。何が起きても動じず対処できる人間の器と言うのだろうか。いつもびくびくしている人間に不倫はできない。

俺は不倫が好き(というか性癖)で過去に不倫経験があるが、この最後の条件がなかったために妻にバレてひどい目にあった。あれは度胸さえあれば乗り越えられたケースだった。妻が俺の携帯を盗み見して「敦子」という名のメール差出人について追及したのだ。取引先の人または会社の上司で押し通せば良かったのだが、素直に不倫を白状したのだ。小心者はすぐに非を認め楽になろうとしたがる。簡単に白状するくらいなら不倫してはならない。

それから半年後の春、啓蟄のように再び浮気の虫が騒ぎだし、出会い系で不倫相手を探すようになった。しかし過去の失敗をふまえ、ある取り組みをした。相手に求める条件を「楽観的な女性」にしたのだ。敦子は悲観的な女で、俺もそのネガティブな態度に引きずられた感がある。

「こんなことしていいのかしら。不安だわ」

敦子はセックスの前にいつもそう呟いた。その影響で俺も不安になり、生来の小心者をますます萎縮させ、それが失敗につながったと思う。だから今回は楽観的な女、要は度胸のある女を選ぶ。容姿の好みは二の次で、まずは器だ。さいわい出会い系サイトはプロフィールで人間の輪郭がつかめる。まずは情報収集。

同じ熊本市に住む三十代の人妻に目が行く。写真は俺の好みではないが、男に吸いついて離れないような狂おしさがあった。ある意味それは女の自信なのかもしれない。

「人妻ですが不倫経験有りです。独身は苦手だからW不倫歓迎します。セックスは人生最大の歓びですが歳を取るとだんだんできなくなります。今が花です。短い人生を楽しみたいと思います」

文章の表現から、不倫セックスを謳歌している女だというのがわかる。少々のことではびくつかない度胸のようなものを感じる。彼女についていけば俺も自信を持って不倫できるだろう。

彼女が今の不倫相手だ。

熊本市内で会うが、だいたい平日昼間が多い。俺は営業マンで外回りが多いから、二時間ほど時間を作ってホテルで会うのだ。仕事中の情事だからビジネスの一貫のような錯覚に陥ったりし、休日にこそこそ会っていた過去の不倫より気分が安定するようだ。

「不倫がご主人にバレたことはないの?」

そんな質問をしたことがある。

「バレるかもしれないと思うからバレるのよ。やましいことは何もしていいないって思ってればバレないわ。たかだかセックスじゃない。チ○コをマ○コに入れて精子出すだけでしょう? 目くじら立てることないわ」

徹底している。彼女と話していると、不倫が悪いことではないと思えてくる。

不倫の四条件。

お金、時間、体力、度胸。

中でも度胸は絶対条件だと最近思う。

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